江月宗玩筆道号

- 人物
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作者江月宗玩
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- コウゲツソウガンヒツドウゴウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
江月宗玩〈こうげつそうがん・1574-1643〉は臨済宗大徳寺派の僧。別に欠伸子(けんしんし)・訢袋子(きんたいし)・赫々子(かくかくし)と号した。堺の豪商で茶人としても有名な津田宗及〈つだそうぎゅう・?-1591〉の子。はじめ笑嶺宗訢〈しょうれいそうきん・1505-1583〉 、ついで春屋宗園〈しゅんおくそうえん・1529-1611〉に謁してその法を嗣ぎ、慶長15年〈1610〉大徳寺第156世住持となる。大徳寺内に龍光院や看松庵・孤蓬庵・寸松庵などを開創したことも知られる。また、筑前の崇福寺(そうふくじ)、堺の南宗寺(なんしゅうじ)の住持も務めた。寛永2年〈1625〉、後水尾天皇〈ごみずのおてんのう・1596-1680〉から大梁興宗(だいりょうこうそう)禅師の勅号を賜った。同20年、70歳にて示寂。江月は、天皇はじめ多くの公家・豊臣秀吉〈とよとみひでよし・1536-98〉ら武家から帰依を受けた。また、父宗及に学んで茶の湯の嗜み深く、小堀遠州〈こぼりえんしゅう・1579-1647〉・松花堂昭乗〈しょうかどうしょうじょう・1584-1639〉ら多くの茶湯者と親交した。著書である『欠伸稿(けんしんこう)』のほか、書画の鑑定を記録した『墨跡之写』(自筆本・崇福寺蔵)を残した。道号とは、得度のとき師匠が弟子に号を書き与えるもの。これは、元和7年〈1621〉正月4日、江月が弟子に「勝翁」の号を授け、それを大きく二字に大書した遺墨である。その下に描かれる竹と筍たけのこの画は、「たけのこの親まさり(筍は、生長がめざましく、たちまち親竹と同じほどの高さになるところから、子がその親よりすぐれていることのたとえ)」の意を表わすものか。江月が奥義を極めた弟子の門出を喜び、揮筆した一幅であると考えられる。
元和七年正月四日生勝翁江月叟書(印「江月」)(印「東漸」)
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ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Calligraphed Zen Name by Kogetsu Sogan
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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