日允筆髭題目

- 人物
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作者日允
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- ニチインヒツヒゲダイモク
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
日允〈にちいん・1619-92〉は本阿弥光悦〈ほんあみこうえつ・1558-1637〉の孫。字(あざな)は玄通、号を本通院という。身延山久遠寺第26世の日暹〈にっせん・1586-1648〉に師事し、のち京都本法寺・下総中山の法華経寺・京都妙覚寺の住持を歴任した。弟子の日燿〈にちよう・?-1655〉、またその弟子の日達〈にちだつ・1691-1772〉とともに、蓮称して「允燿達(いんようたつ)」とよばれ、日蓮宗の中でも重きをなす一派となった。また、書は祖父光悦の影響をうけ、光悦流をよくした。筆力が強く、光悦と見分けがつかぬほどであったという。髭題目(ひげだいもく)は、各字の筆跡の先が長くのびたさまが髭のように見えるところからの名称。「南無妙法蓮華経」の題目を書いたもの。始祖日蓮〈にちれん・1222-82〉の雄渾にして躍動的な筆致に、各点画の最終穂先があらわで、さながら髭の毛先のようにみえた。日蓮は「南無妙法蓮華経」の七文字に釈迦のすべての功徳があるとされていたので、爾後の日蓮宗の高僧たちがしばしば、それに倣って揮毫した。当時、この題目の様式として定型化の風潮がつくられた。これは、その年記から、日允の46歳の揮毫で、信徒の沢屋甚右衛門のために書き与えたものと知る。数少ない日允の遺墨中、傑出した作品として珍稀な一軸である。
寛文五年乙巳弥生五日南無妙法蓮華経 日允授与之澤屋甚右衛門清名法性院浄心日名
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Hige Daimoku (Bearded Sutra Chant) by Nichi-in
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
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