種子胎蔵界曼荼羅

- 人物
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作者伝後宇多天皇
- 年代
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制作年 AD14
- タイトル
- シュジタイゾウカイマンダラ
- 材質・技法・形状
- 紙本金泥
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- ミュージアム・コモンズ キャンパス 三田
曼荼羅は、サンスクリット語の音写で、美術史においては、ふつう、仏教にける仏の悟りの境地や世界観を仏像・梵字などを用いて視覚的・象徴的に表現した絵画をいう。密教の分野における礼拝・儀礼の本尊として制作されたものが多い。密教の根本経典である『大日経』に基づき宇宙の理を表現する「胎蔵界曼荼羅」、『金剛頂経』に基づき精神界の智を表現する「金剛界曼荼羅」を一対にして両界曼荼羅と呼ばれる。「胎蔵界曼荼羅」は、画面中央に大日如来とそれを囲む四仏四菩薩を配し、そこから外側に展開していくかのように諸尊を配置する。この世のすべての存在が大日如来から生み出されるという密教的宇宙観を示す。一方、「金剛界曼荼羅」は、画面を9つに区画し、それぞれ独立した九会曼荼羅で構成される。これら仏・菩薩の諸尊を彩色された図様で描いたものが多いが、その図様に代えてその種子で表現されたのが「種子曼荼羅」である。種子(密教では〈しゅじ〉と発音)は、仏・菩薩・明王などをそれぞれ1音節の梵字で象徴的にあらわしたものである。図様の曼荼羅より簡素であるために、より神秘的であるといわれる。一般的には墨一色で描かれるが、これは、鮮やかな金字で書かれる。後宇多天皇〈ごうだてんのう・1267-1324〉筆と伝えられるが、天皇の自筆とは考えがたく、おそらく後宇多天皇にかかわる法会に際して制作されたものととらえるのが妥当なところであろう。料紙の紺色、金泥の色調などから、鎌倉時代・14世紀の制作と推定される。
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
- 付属品
- 参考メモ
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。