Object
木造漆箔観音菩薩立像

観音菩薩は観世音(かんぜおん)・光背音(こうぜおん)・観自在菩薩(かんじざいぼさつ)ともいい、大慈悲救世(だいじひくぜ・大きな慈悲の心をもって世の中の人々を救う)の菩薩として、仏教流伝地域(とくに中国・朝鮮・日本)に広く信仰されている。この観音信仰は、紀元前1世紀ごろインドに始まり、やがて『法華経』や『華厳経』などの大乗仏教に収められて、釈迦牟尼仏・弥勒菩薩・観世音菩薩の三尊として、また浄土仏教においては阿弥陀仏(死後の釈迦)・観世音菩薩・勢至菩薩の三尊信仰として発達した。わが国においては、6世紀初めの仏教伝来とともに仏教や教典が移入されるのに従い、次第に広まっていった。この木造仏像は一木造で、髻を高く結い上げ、当初左手にとっていたと考えられる蓮華茎は失われているものの、右手を下げ、腰を小さく左にひねる菩薩形の典型の儀軌を示す。小像ながらも、こじんまりとした目鼻立ちの柔和な面貌に気品が感じられる。所伝は不明ながら、作風に京ぶりが感知されるところから、京都所在の仏師の造物であろうか。台座・蓮台はいずれも後世、室町時代のころのものを転用奉安したものか。
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OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Avalokitesva Lacquered Wooden Statue
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1躯
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。