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木造毘沙門天(多聞天)像

毘沙門天は仏教では護法神とされ、八大薬叉大将、二十八使者を眷属として従える。護国護法(国をまもり、仏法をまもる)の神として崇敬されている。四天王の一尊。中国の唐代(8~9世紀)に西蕃(西域地方の種族)の入寇(攻撃)に際して、不空三蔵がこの毘沙門天に祈願したところ、霊験があらわれて敵を退散させることができたという。それゆえ日本でも、楠木正成〈くすのきまさしげ・?-1336〉や上杉謙信〈うえすぎけんしん・1530-78〉など、武将に毘沙門天の信仰者が多い。この毘沙門天は、四天王像として安置されていたものの一躯である。その伝来や由緒は不明ながら、保存状態が良い。惜しむらくは右手の戟(矛)が失われていることであるが、それを除けば本尊はもちろん、台座や左手の持物(宝塔)に至るまで、完好な姿で残っている。室町時代初期・14世紀の作品ながら、鎌倉彫刻の持つ写実性を示し、出色の作品である。
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OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Bishamonten (Vaisravana) Statue
物理的特性
- 材質・技法・形状
-
材質 木
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。