Object
銅造双雀文磬

仏具の中において、打ち鳴らして音を発するものを梵音具と称して、分類の一つに立てる風習がある。梵鐘(吊鐘)・鰐口・金皷など、その種類も多岐にわたる。この馨も、その一つである。もともと、馨は、中国六朝(魏晋・南北朝)時代(3~5世紀)のころ、楽器として発明されたものという。ところが、平安時代に入って、密教の修法が頻繁に行われるようになると、衆僧や参会者に法会の次第や順序を知らせる合図が必要となった。そこで、短いが、「チン」という余韻のひびく神々しいこの馨の音色が貴族たちの心を捉え、爾来、馨が異常な発達を遂げて作り出されることとなった。仏前に須弥壇(しゅみだん)を据え、その右側に馨架を立て、右手で時に応じて小さな木槌で、この馨の撞座を打ち鳴らすのであった。中央、撞坐の部分に表された二重蓮弁の優美な形。また、左右、相い向う孔雀の端麗な形姿が美しい。これは、鎌倉時代の情趣にあふれるもの。
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OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Flat Gong with Paired Sparrows Design
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1枚
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。