Object
金銅五鈷杵

これは金剛杵(こんごうしょ)である。その姿は、月の兎が餅をつく杵(きね)の形に似た把(は)の両端に、鈷(こ)と呼ばれる鋭い刃をつけたもので、密教独特の法具である。金剛というのは、金剛石の語でも知られるように、ダイヤモンドのごとく堅固であり堅牢であることを意味し、この法具の強さを示している。もともとこの金剛杵は古代インドの武器であり、帝釈天や執金剛神などが手に持っていることで知られる。しかし、密教がこれを取り入れて法具としたのは、実用の武器ではなく、この利器の備える堅固と打ち砕く二徳の力をかりて、人間の心の中の煩悩を打ち砕き、本来の仏法をあらわすための助けとしようとしたものである。鈷の部分が一本の場合は独鈷杵であり、ほかに三鈷杵・五鈷杵がある。これは五鈷杵。細緻な作りと力強いたくましさが、一種いいがたい金工美を発揮する。
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OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1柄
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。