Object
南蛮蒔絵螺鈿洋櫃

天文18年〈1549〉7月、イスパニア(スペイン)のキリスト教宣教師(耶蘇会士)が鹿児島に来航、これをもってわが国におけるキリスト教伝来のはじめとしている。以後、ポルトガル人・オランダ人が通商を求めて、南方海上より数多く渡来したところから、彼らを「南蛮人」と呼んだ。彼らの来航によって、さまざまな西洋文明が移入された。城郭建築の中における高層の天守閣なども、その一つ。鉄砲の伝来によって、戦争形態が急変したのも、またその影響である。そのころ、日本の漆器調度品は、西洋人の眼に、異様の美しさとして映った。しかし、用と美の感性の異なる彼らは、既製品では満足せず、日本の工人たちに特注して、母国に持ち帰り珍重した。今日、漆工品を「ジャパン」と呼ぶのはその名残りである。これは、当時西洋人が持ち帰ったものが、近代逆輸入されたもの。異国風のデザインやモチーフづくりに、当時の工人たちの苦心が窺われる。
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オブジェクトの概要
ライセンスなど
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グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
物理的特性
- 重量と数量
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員数 一合
- 材質・技法・形状
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材質 螺鈿(青貝)
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。