右衛門切(古今集巻第四)

- 人物
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作者伝寂蓮
- 年代
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制作年 AD13
- タイトル
- エモンギレ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
もとは綴葉装(てっちょうそう)の冊子本。同筆で、同形式に書写された断簡に『詞花和歌集』『千載和歌集』を書写したものが伝存することから、当初は八代集を完備した厖大な調度本であったことが推定される。料紙は楮紙(ちょし) 。紙面の周囲に薄墨の界(枠罫)がほどこされているのは書写の統一美をはかるための工夫で、平安時代も最末期のころの写本にしばしば見られる形態である。筆者を鎌倉時代初期の歌人である寂蓮〈じゃくれん・1139?-1202〉と伝える。が、寂蓮自筆の「熊野懐紙」などと比較して、書風は似通うものの異筆。寂蓮とほぼ同時代の能書の筆になるものであろう。「右衛門切」については、『古筆名葉集』によれば「木下右衛門ヨリ出ル」と記している。木下右衛門は、豊後国日出(ひじ)城主・木下右衛門大夫延俊〈きのした(えもんのだいぶ)のぶとし・1577-1642〉のこと。かれは、豊臣秀吉の正室おね(北政所、のちの高台院)の甥で、木下肥後守家定の三男。もと、この冊子一揃いがかれの秘蔵であったところからの命名と思われる。これは、『古今和歌集』巻第四・秋歌上を書写した断簡。
秋のよは露こそことにさむからしくさむらごとにむしのわぶればきみしのぶくさにやつるゝふる里はまつむしのねぞかなしかりけるあきの野にみちもまどひぬまつむしのこゑするかたにやどやからまし
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Emon-gire (Kokin Wakashu Vol.4)
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
- 付属品
- 桐箱、紙帙、白包裂、極1葉
来歴
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。