Object
狩野栄信筆円窓芦
狩野栄信

- 人物
-
作者狩野栄信賛者伴林光平
- 年代
-
制作年 AD19
- タイトル
- カノウナガノブヒツエンソウアシ
- 材質・技法・形状
- 紙本墨画金泥
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- ミュージアム・コモンズ キャンパス 三田
まず、狩野栄信〈かのうながのぶ・1775-1828〉が画面中央に薄墨で円を描き、円窓に映る芦図を描く。後に、その円窓を月に見立てて詠んだ句を伴林光平〈ばんばやしみつひら・1813-64〉が自書したもの。 狩野栄信は、江戸時代後期の狩野派の画家。主に伊川院の号で知られる。狩野惟信〈これのぶ=養川院・1754-1808〉の長男で、木挽町狩野家(狩野尚信の系譜)を継承、享和2年〈1802〉に法眼、文化13年〈1816〉に法印となる。この画の落款に「伊川院法印(印・栄信)」とあり、栄信の晩年の筆と知れる。これに賛を加えた伴林光平は、幕末の尊皇攘夷派の国学者。文久3年〈1863〉に組織された天誅組に参画、捕らえられて翌年に獄中にて死去する。独特の光平の筆癖にさらに輪をかけた筆勢である。月見の酒宴における戯れ書きであろう。酔中にありながらも、当時の国学者特有の和様の骨格を保っており、能書の面目を示す作品といえる。
芦に雁まだ寝もやらぬ月見かな光平
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Zen Circle by Kano Naganobu
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
- 付属品
- メモ
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