石川丈山筆墨竹図

- 人物
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作者石川丈山賛者北向雲竹
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- イシカワジョウザンヒツボクチクズ
- 材質・技法・形状
- 紙本墨画
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- ミュージアム・コモンズ キャンパス 三田
石川丈山〈いしかわじょうざん・1583-1672〉が描く墨竹図に、北向雲竹〈きたむきうんちく・1632-1703〉が加賛する。丈山は、江戸時代初期の漢詩人・書家。雅号は六六山人・四明山人・凹凸窠など多くを用いた。徳川家康に近侍、大坂夏の陣で軍功をあげたという。元和3年〈1617〉頃より藤原惺窩に師事して儒学を修め、しばらく安芸の浅野家仕えたが、寛永18年〈1641〉に洛北一乗寺に詩仙堂を建てて終の棲家とした。中国趣味の生活にあって、筆跡も唐様の書一辺倒、本図の落款に見えるようにとくに隷書を得意とした。即興風に墨竹を描く。数里翁は丈山の数多い号のなかのひとつである。これに賛を加えた北向雲竹は、江戸時代前期の書家。仏教に篤く、出家して法師雲竹と称した。賀茂社の神主藤木敦直〈ふじきあつなお・1582-1649〉について大師流の書風を学び、とくに細楷を得意とし、江戸唐様を代表する書家の1人である。俳人松尾芭蕉の書道の師範としても有名である。和歌・俳諧にも堪能で、画才にも恵まれ、かれも好んで墨竹を描いたという。丈山の晩年の作品とすると、雲竹は40歳前後であろうか。賛の詩は、『聯珠詩格』(元・于済編。唐・宋の詩人の七言絶句を約320の格に分類した詩集)に所収の1詩で、唐の詩人李渉の「葺居」と題するもの。『聯珠詩格』は、江戸時代には何種類もの版本が出版されるほどの人気の詩集で、当然、雲竹の愛読書の1つであったと思われる。「郭を負い山に依りて、一径深し。万竿相い束ね、翠沈沈。従来、物を愛して多く癖と成す。辛苦、家を移すは竹林の為なり。」
負郭依山一径深萬竿相束翠沈々従来愛物多成癖辛苦移家為竹林
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Bamboo by Ishikawa Jozan
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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