岡本半助筆対月自画賛

- 人物
-
作者岡本半助(宣就)
- 年代
-
制作年 AD17
- タイトル
- オカモトハンスケヒツタイゲツジガサン
- 材質・技法・形状
- 紙本墨画
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- ミュージアム・コモンズ キャンパス 三田
岡本半助〈おかもとはんすけ・1575-1657〉は、江戸時代初期の兵法家・書家。本姓は石上、のち岡本氏を継ぐ。名・宣就、通称・半助でよく知られる。もと武田家に仕え、上泉秀胤から武術の秘伝を受け、のち彦根藩主井伊直孝の軍師として重用された。武芸のほか茶道・歌道にも通じ、文武両道に長けた人であった。書画にも豊かな才能を発揮、多くの画賛作品を残している。書道においては、装飾性の強い大師流(弘法大師の書流)の書をかいた。本幅は、月に向かって経巻を読誦する僧を描く。これは、中国元時代の王逢辰の「朝陽穿破衣、対月了残月経」の対句にもとづくもので、破衣を着て衣を縫う僧を描く朝陽図と対幅で描かれることが多い。本図にも朝陽図と一対であった可能性はある。この画題に合わせて自詠の歌を加賛する。ゆったりとした筆致に、同じく大師流を能くした松花堂昭乗の書風が彷彿とする。ちなみに歌の最後の「そめがみ(染紙)」は、仏教の経典をいう伊勢斎宮での忌詞である。また、「無名翁」は半助の数多い号のひとつ。「空目してなにとよむらん月うすき曇るややわけも見えぬそめかみ/無名翁灯火戯書之呵々(印「石上」)(印「辰」)」
空目してなにとよむらん月うすきくもるやわけもみえぬそめかみ無名翁灯火戯書之呵々(印「石上」)(印「辰」)
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Priest and Moon by Okamoto Hansuke
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
- 付属品
- 手書きのメモ/墨書(極)
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