道行般若経巻第九(足利尊氏願経)

- 人物
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作者以源
- 年代
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制作年 AD14
- タイトル
- ドウギョウハンニャキョウマキダイ9(アシカガタカウジガンキョウ)
- 材質・技法・形状
- 紙本墨書
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
文和3年〈1354〉の正月、足利尊氏〈あしかがたかうじ・1305-58〉は、後醍醐天皇〈ごだいごてんのう・1288-1339〉ならびに尊氏の父母、さらには、敵味方を問わず、元弘の乱(げんこうのらん・1331年)以後の戦乱で亡くなった人々の霊を慰め、天下泰平と民衆の安穏を祈願して一切経書写供養を発企した。それが「足利尊氏願経」と呼ばれるものである。その発願の趣旨を木版刷りして巻末に付している。このうちの「尊氏」の署名のみが尊氏の自筆である。経典そのものの書写には、京都・奈良・鎌倉の主要寺院の諸僧が参集され、ほぼ1年を経過した同年(1354年)12月23日に、京都・等持院において供養が行われた。この一切経五千余巻はそのまま等持院に奉納される予定であったが、滋賀・園城寺の僧侶たちの要請でその日のうちに園城寺に移納された。が、今日同寺に現存するのは592帖のみで、寺外に流出したもののうち、根津美術館の36帖、東京国立博物館の8帖などが知られる。装丁は折本形式。折本を表紙全体で掩う帙表紙の形をとっている。転読(全部を読まないで、経題・訳者名・経文の巻頭・中・巻末など要所数行を略読すること)供養の儀式用に考案された形である。閉じると一帖の形をなすが、背が糊付けされていないために、表紙を持ち上げると連続した本紙がひらひらと翻り、つむじかぜがぐるぐると回っているさまに似ていることから「旋風装」と呼ばれる。本帖は、『道行般若経』(全10巻)の巻第九の1帖。京都・真如禅寺に住していた比丘以源の書写になるもので、校正は比丘全秀による。
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Dogyo-Hannyakyo Vol.9 (Sutra Manuscripts Invoked by Ashikaga Takauji)
物理的特性
- 材質・技法・形状
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材質 薄墨界
- 付属品
- 厚装包表紙 桐箱
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