亀田窮楽自画像賛

- 人物
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作者亀田窮楽
- 年代
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制作年 AD18
- タイトル
- カメダキュウラクジガゾウサン
- 材質・技法・形状
- 紙本墨画
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- ミュージアム・コモンズ キャンパス 三田
亀田窮楽〈かめだきゅうらく・?-1758〉は、江戸時代中期の書家。はじめは鍛刀を業としていたが、もともと風雅を愛した洒脱の人で、とくに書画を能くし、やがて一家を成した。『近世畸人伝』にその名を連ねる。名利をきらい、「酒は予が粮」とみずから述べるように、何よりも酒を愛した。煎茶の始祖売茶翁〈ばいさおう・1675-1763〉とは、近在のよしみもあって親しく交遊した。人から贈られた酒瓶の底に金10両を見つけた窮楽は、「好き下し物なり」と喜んで、酒宴に招いた人たちに配ったという。恬淡として無欲な人柄を示す逸話である。この自画賛は、窮楽の「好きの物」「嫌ひの物」を書きつらね、「世界、是れ何物ぞ、糸瓜の皮の団嚢」と喝破する。へちまの皮とは、つまらないもの、役に立たないもののたとえ。たかが世の中、されど世の中、かれ独特の皮肉である。世間の喧騒も高見の見物ということか。左端のうしろ向きに描かれた法体姿は、風流の世界に身を置いた窮楽自身であろう。穏やかで、少しの衒いもない筆致である。まさに「書は人なり」の典型といえよう。
窮楽すきのもの旅競馬多葉粉銭きらひのもの相撲三味線人つき合看経色荒に論なし酒は予が粮なる故に目録へいれがたし世界是何物糸瓜皮団嚢窮楽(印)
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Self Portrait by Kameda Kyuraku
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
- 付属品
- 墨書「佃房之伝」/墨書「亀田窮楽之伝」/釈文
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。