Object
地蔵菩薩像

地蔵菩薩は、釈尊の入滅して56億7千万年後に弥勒菩薩が出現するまでの間、六道(衆生が生前にみずからが成した罪業によって生死を繰り返す6つの世界=地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人・天)に輪廻して苦しむ衆生をすべて教化救済するという菩薩である。わが国ではとくに末法思想の広まりとともに平安時代末期からさかんに信仰された。その図様は、まず、頭を剃った僧形(比丘形)にあらわされるのが特徴。衲衣をまとい、左手に宝珠を捧げ、右手は施願印をとる形式と、袈裟をつけて左手に宝珠、右手には錫杖を持つ形式があるが、本図はその後者。また、本図は、さらに、白雲に乗って蓮華座を踏み分け、降臨する来迎の姿に描かれる。『仏説地蔵菩薩経』に説く、人がもし地蔵菩薩像を造り、その経を写し、その名を唱えれば、臨終のその日に地蔵尊が来迎して西方の極楽世界へと導くというところに依拠する構図である。鎌倉時代以降に生まれたもので、比較的遺品の少ない図様である。着衣にあらわされた截金(薄く延ばした金箔を細線に切って貼り付けて文様をあらわす技法)の繊細華麗な技巧が見事である。
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OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Image of Jizo Bosatsu
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
- 付属品
- 太巻
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