Object
五大明王像

不動明王を中心として、下方左右に降三世(右下)と軍荼利(左下)、上方左右に金剛夜叉(右上)と大威徳(左上)の四明王を1幅にまとめて描く五大明王像である。これは、古来、毎年正月8日から14日までの7日間、教王護国寺の長老が阿闍梨として参内して宮中の真言院にて鎮護国家・玉体安穏・五穀豊穣などを祈る密教の加持祈祷の修法の本尊として用いられてきた。古い遺例は、五尊をそれぞれ単独の尊像につくられた(教王護国寺・醍醐寺蔵)。が、これは、1幅にまとめる。五尊いずれも火焔光背を背にして、中尊の不動明王は、岩座を意匠化した瑟々座に結跏趺坐する。降三世は大自在天夫妻を踏み敷き、軍荼利・金剛夜叉は片足を蹴り上げる姿勢に、さらに、大威徳は6足をもって水牛に乗る形に描かれる。色彩や図様の形式化などから、室町時代・15世紀の制作と推定される。なお、この1軸は、真言宗智山派の酒波寺(滋賀県高島市今津町)の什宝であったと伝えられる。
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OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Images of Five Buddhist Deities
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
- 付属品
- アーカイバルBOX入り
来歴
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。