貝原益軒筆一行書

- 人物
-
作者貝原益軒
- 年代
-
制作年 AD18
- タイトル
- カイバラエキケンヒツイチギョウショ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
貝原益軒〈かいばらえきけん・1630-1714〉は、江戸時代前期の儒者・本草家・教育者。名は篤信(あつのぶ)、字は子誠。初め、柔斎(じゅうさい)・損軒(そんけん)と号し、益軒は晩年になってからの号。筑前(福岡)博多黒田家の右筆役にあった父・寛斎〈かんさい・1597-1665〉の感化によって儒学に志した。19歳の時から出仕したが、翌年、藩主・黒田忠之〈くろだただゆき・1602-54〉の怒りにふれ、7年間の浪人生活に入る。再出仕してのち、江戸勤務中の父の手助けとして上府し、林鵞峰〈はやしがほう・1618-80〉について学ぶ機会を得た。また、藩命による京都留学の間、松永尺五〈まつながせきご・1592-1657〉・山崎闇斎〈やまざきあんさい・1618-82〉・木下順庵〈きのしたじゅんあん・1621-98〉らについて学んだ。帰藩してからは、藩主をはじめ、家中一同へ儒学の講義を行った。この「寒流帯月澄如鏡」(寒流月を帯びて、澄めること鏡の如し)は、唐の白居易〈はくきょい・772-846〉の詩「江楼宴別」(七言律詩)の第五句に当たる。「夕吹和霜利似刀」と対をなす。「冬の川は月影を宿して流れ、水面は鏡のように澄みきっている。夕方の風が霜気を帯びて吹き、刀のように冷たく鋭い」の意。この詩は、白居易(当時45歳)が、冬、旅に出る友人のために揚子江のほとりの楼上で送別の宴を催したときの作である。流暢に流れる筆跡が見事で、とても80歳の揮毫と思えない瑞々しさを感じる。
寒流帯月澄如鏡
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Single-line Calligraphy by Kaibara Ekiken
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。