加藤千蔭筆万葉集二首

- 人物
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作者加藤千蔭
- 年代
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制作年 AD18
- タイトル
- カトウチカゲヒツマンヨウシュウニシュ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
加藤千蔭〈かとうちかげ・1735-1808〉は、江戸時代後期の国学者・歌人。賀茂真淵〈かものまぶち・1697-1769〉の門人・加藤枝直〈かとうえなお・1692-1785〉の三男。氏は加藤。本姓を橘といい、橘千蔭とも称した。幼名佐芳、字は徳与麿。芳宜園、朮園、耳梨山人、江翁など多くを号した。千蔭は、父枝直の江戸町奉行与力の職を継ぎ、天明8年〈1788〉に致仕するまで公職にあった。幼い時は父から、10歳からは賀茂真淵の門に入って国学を学び、同門の村田春海〈むらたはるみ・1746-1811〉とともに江戸派の双璧をなした。また、能書としても聞こえ、松花堂流(滝本流)の書風、および上代様の書風に私淑して、独自の書境を築く。やがて、その書風は千蔭流と謳われ、広い支持層から追随された。この作品は、『万葉集』(巻第三・雑歌)に収められる長歌・反歌の一組を書写したもの。落款から、千蔭晩年70歳の筆跡と知れる。独特の千蔭流の完成の姿を見る思いである。「やすみししわご大王高照らすわが日の皇子の馬並めてみ猟立たせる弱薦を猟路の小野に猪鹿こそばい匍ひ拜め鶉こそい匍ひ廻ほれ猪鹿じものい匍ひ拜み鶉なすい匍ひ廻ほり恐みと仕へ奉りてひさかたの天見るごとく真澄鏡仰ぎて見れど春草のいやめづらしきわご大王かも/ひさかたの天ゆく月を網に刺しわご大王は盖にせり」
八隅知之吾大王高光吾日乃皇子乃馬並而三猟立流弱薦乎猟路乃小野爾十六社者伊波比拝目鶉己曽伊波以(比)回(廻)礼四時自物伊波以拝鶉成伊波比毛等保理恐等仕奉而久堅乃天見如久真十鏡仰而雖見春草之益目頬四寸吾於富吉美可聞久堅乃天帰月乎網爾刺我大王者盖爾為有文化元年〈1804〉六月朔橘千蔭書
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グループのオブジェクト
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- A Pair of Poems from Manyoshu by Kato Chikage
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
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