岡本半助筆帰去来辞

- 人物
-
作者岡本半助(宣就)
- 年代
-
制作年 AD17
- タイトル
- オカモトハンスケヒツキキョライノジ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
岡本半助〈おかもとはんすけ・1575-1657〉は、江戸時代初期の兵法家。石上(いそのかみ)氏、のち岡本氏をつぐ。実名は宣就(のぶなり)で、半助は通称。喜庵、無名翁などと号した。初め武田家に仕え、のち彦根藩主井伊直孝〈いいなおたか・1590-1659〉の下で軍師として活躍する。武芸のみならず、歌道・茶道・書画に通じ、とりわけ画才に秀でていた。これは、中国東晋の詩人・陶淵明〈とうえんめい・365-427〉の詩「帰去来辞」を書いたもの。墨流しで表わした川の流れには橋や水車がかかり、バランス良く配置された松・柳・竹など細部に至るまで丁寧に描かれており、極めて華麗な装飾下絵となっている。絢爛豪華に金泥を用いながらも、まるで墨一色で描いたかのように繊細で控え目な印象を与える。彼の得意とした大師流の書が、下絵とのバランスを保っている。奥書により、寛永21年〈1644〉、半助古稀70歳の執筆で、河北秋養(門弟か)の求めに応じて書き与えた調度手本である。【奥書】「右一軸、河北秋養の所望に依り、老耄(老人)の翳眼(目がかすむ)を掃い、亀手(あかぎれした手)の禿毫(すり切れた筆)を揮いて書す。以てこれを授く。物を覩(睹=よく見る)、人を思い、千載忘るる莫れと而已。恐るらくは慙愧なり。寛永二十一年〈1644〉孟冬(陰暦10月)日。無名老翁頽齢古稀(70歳)」
帰去来辞陶淵明帰去来兮田園将蕪胡不帰既自以心為形役奚惆悵而独悲悟已往之不諫(……)
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Okamoto Hansuke : Chinese Poem from “Come Away Home”
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1巻
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