平野仲安筆和漢朗詠集抄

- 人物
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作者平野仲安
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- ワカンロウエイシュウショウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
平野仲安〈ひらのちゅうあん・生没年未詳。仲庵とも〉は、江戸時代初期の書家。京都の人で、松花堂昭乗〈しょうかどうしょうじょう・1584-1639〉に師事、松花堂流(滝本流)の能書家の一人に挙げられ、とくに仮名に巧みであったという。『滝本栞』(細合半斎〈ほそあいはんさい・1727-1803〉筆。寛政8年〈1796〉刊)には「書祖(昭乗)門人は数多なるべし。……仲安は器用にして旁及するほどの事なれど、世に多く筆跡をとどめ眼を具せぬ人は、祖師(昭乗)の書とあやまりて珍蔵する人多し。又は祖師の書となして板行せしも見侍る」とあり、師・昭乗にせまる仲安の能書ぶりがうかがえる。これは、鳥の子紙10枚を継いだ巻子本の調度手本。料紙は金銀砂子の霞引きや、金銀泥の型押し文様をあしらい、金泥や緑色の手彩色を加えた瀟洒なもの。梅・竹・藤などの植物や、涼しげな流水の文様が美しく、変化に富んだ構成である。『和漢朗詠集』(上下二巻)より、漢詩と和歌を交互に12首抄写する。奥書に「応貴命」とあり、高貴の需めに応じて書写した調度手本であったことがわかる。寛文7年〈1667〉閏2月6日の執筆。松花堂流を修得した仲安の丁寧な筆跡は、繊細な下絵と見事な調和をみせている。
水泛紅衣白露秋はちす葉のにごりにそまぬこゝろもてなどかは露を玉とあざむく鶏漸散間秋色少鯉常趨所晩声微
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Scroll with Excerpts from Wakan Roeishu by Hirano Chuan
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1巻
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