後陽成天皇筆天神名号

- 人物
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作者後陽成天皇
- 年代
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制作年 AD16
- タイトル
- ゴヨウゼイテンノウヒツテンジンミョウゴウ
- 材質・技法・形状
- 紙本墨書
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
後陽成天皇〈ごようぜいてんのう・1571-1617〉は、第107代天皇で初名は和仁(かずひと)、のち周仁(かたひと)と改名。天正14年〈1586〉、16歳で元服・即位し、慶長16年〈1611〉政仁親王〈ことひとしんのう=後水尾天皇・1596-1680〉に譲位するまで、26年間在位した。以後、没年まで院政を執る。天皇は、天正16年には、関白豊臣秀吉〈とよとみひでよし・1536-98〉の奏請により聚楽第に行幸、朝廷の威儀を示した。その後、秀吉や徳川家康〈とくがわいえやす・1542-1616〉の援助を受けながら、戦国の世にあって権威の凋落した朝廷内に政治・文化の両面から新風を送り、皇室の尊厳回復に努めた。また、好学の天皇として名高く、和漢の学を細川幽斎〈ほそかわゆうさい・1534-1610〉、舟橋秀賢〈ふなばしひでかた・1575-1614〉に学び、自らも『伊勢物語』『詠歌大概』などを講じている。さらに慶長勅版本とよばれる朝鮮伝来の古活字を用いた古典を刊行し、文芸活動の発展に多大な影響を及ぼした。この「天神名号」は、平安時代以来、菅原道真〈すがわらのみちざね・845-903〉の怨霊鎮魂のためにつくられたもので、鎌倉時代には京都北野社で天神法楽のために行われる詩歌会の際、座の正面に掛けるものとして珍重されてきた。以来、能書の貴族たちに揮毫された名号が伝存している。この1幅は、金泥で梅樹が下絵に描かれており、濃墨を駆って太細を書き分けたうねりのある筆致には堂々とした存在感がある。署名はないが、筆跡から後陽成天皇の自筆疑いなきものである。
南無天満大自在天神
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Calligraphic Talisman of Tenjin (Heavenly God)'s Name by Emperor GoYozei
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
- 材質・技法・形状
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材質 金銀泥絵(梅と松)
- 付属品
- 了珉極札
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