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石城日記(全7巻)

武蔵国忍藩(現在の埼玉県行田市)の尾崎石城が、文久元年(1861)から翌年4月にかけて記した絵入りの日記。絵を得意とする石城によって、食事・酒宴の光景、読書の様子、祭りの賑わいなどが豊かな色彩でユーモラスに描かれており、当時の武士の日常生活をうかがい知ることができる。日記の著者である尾崎石城(準之助)は十人扶持(扶持とは月ごとに支給される手当)のいわゆる「下級武士」であった。しかしその収入だけで生活は立ちゆかず、石城は得意の絵の才能を活かし、屛風・掛け軸・行灯などの絵の注文を受けて作品を制作する「副業」をおこなって生活の足しにしていた。このようにして得た収入で、毎日のように多くの友人と飲食をし、料亭へも繰り出した。日記が記された文久年間はまさに幕末動乱の時代。日記にはところどころに世情の記載もあり、石城がただ日々を楽しんでいただけではなく、「武士」としての矜持を持って生活していたことも感じられる。(重田麻紀)
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OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- The Diary of OZAKI Sekijo (7 Volumes)
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 7冊
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。