Object
蝶鳥下絵観普賢経断簡
伝光明皇后

- 人物
-
作者伝光明皇后
- 年代
-
制作年 AD11
- タイトル
- チョウトリシタエカンフゲンキョウダンカン
- 材質・技法・形状
- 紙本墨画
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
丁子(ちょうじ・熱帯地方産の喬木)の蕾を乾燥させた粒は、古来、丁香・薫香の原料として珍重された。同時に、これを煮沸した煮汁で染められた紙は、強い刺激性の匂いから、防虫の効果を果たした。虫食いを防ぐことは、恒久性が尊ばれる写経の料紙として恰好の方法であった。この断簡は、その丁子の汁を噴霧状に吹き付けて染め上げられた紙に、金泥の界を引き、その上に金銀泥で草花や折枝、さらには蝶・鳥を下絵に描いた華麗な装飾料紙に『観普賢経』を書写する。もともと、『法華経』8巻に開経(『無量義経』)・結経(『観普賢経』)を具備した10巻1セットとして書写供養されたものであった。典麗優雅な筆跡を奈良朝の光明皇后〈こうみょうこうごう・700-760〉の筆と伝称する。が、書風・下絵の技法が、平安時代中期の書写になる「桂宮本万葉集」に類似するところから、11世紀半ばの装飾経である。
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識別情報
- タイトル(英題)
- Segment of Lotus Sutra Vol.5 Decorated with Birds and Butterflies
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