持明院基定筆短冊

- 人物
-
作者持明院基定
- 年代
-
制作年 AD17
- タイトル
- ジミョウインモトサダヒツタンザク
- 材質・技法・形状
- 紙本墨書
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
持明院基定〈じみょういんもとさだ・1607-1667〉は、幕府の高家(こうけ)大沢基宿〈おおさわもといえ=基宥・1567-1642〉の子。持明院基久〈もとひさ・1584-1615〉の養嗣子となる。当時、持明院家では元和元年(1615)の大坂夏の陣において基久が横死、その一子基征(もとゆき)もわずか10歳で夭逝し、世尊寺(せそんじ)家から受け継いだ入木道(じゅぼくどう=書道)の伝承は断絶の危機に瀕していた。が、後水尾天皇〈ごみずのおてんのう・1596-1680〉の勅命により、かつて基久の父・基孝〈もとたか・1520-1611〉より書法を伝授された曼殊院(まんしゅいん)の良恕法親王〈りょうじょほうしんのう・1574-1643〉が、持明院家の傍系であった基定に入木道の秘説を相伝し、辛うじてその命運をつないだ。権中納言を経て、寛文2年〈1662〉には持明院家で初めての権大納言に抜擢される。以来、江戸時代末期まで、持明院家は代々宮廷書道の書き役を務め、基定は入木道中興の太祖と呼ばれる活躍をみせた。しかしながら、基定の遺墨はほとんど伝わっておらず、この短冊は貴重な一葉である。手慣れた書きぶりで、持明院流を着実に継承したことがうかがえる。
籬菊:秋ごとに千代のためしとうへそへてまがきの外もにほふしら菊基定
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Tanzaku by Jimyoin Motosada
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
- 材質・技法・形状
-
材質 紙本墨書
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。