後小松天皇筆詠草
- Person
-
作者後小松天皇
- Date
-
制作年 AD15
- Title
- オオウチマサヒロヒツエイソウ
- Collections
- Century Akao Collection
- Depository
- Institute of Oriental Classics (Shido Bunko) Campus Mita
- Ref. number
- AW-CEN-001536-0000
- License
- CC BY Images license
- Creditline
-
慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)
- URL
- Classification
- Art
- AI Tagging
- Rectangle Font Handwriting Monochrome Illustration
大内政弘〈おおうちまさひろ・1446-95〉は大内教弘の子。寛正6年〈1465〉家督を継ぎ、周防・長門・豊前・筑前の守護を兼ねた。応仁の乱では山名宗全方として、応仁元年〈1467〉6月に挙兵し、海路から東上した。細川方の秋庭元明、赤松政則の軍を破るなど活躍した。文明9年〈1477〉周防に帰り、国内を平定した。和歌を嗜み、とくに連歌を能くした人で、連歌師の飯尾宗祇と親交を結ぶ。宗祇の『新撰莬玖波集』は、政弘の援助の下に成立した。また、王朝文学書を蒐集し、一条兼良、雪舟らを後援した。その書は勅筆流に属する。七首のうち、「松」「林下鳥」「隣里鶏」「海村」と題する四首が、かれの家集『拾塵和歌集』に入集するところから、これは、政弘が家集を編纂すべく用意した詠草巻の一部と推定される。同集は、延徳3年〈1491〉ころ、英因法眼・源道輔が政弘の詠草二万余首から一五〇〇首を選び十巻に部類、さらに政弘自身が一〇〇〇首に再編、なお精撰の予定であったが、政弘が明応4年〈1495〉に死去したため、未完に終わっている。四首目に引点が見られることから、これは、家集精撰過程のものではなかったか。勅筆流の格調高い筆跡である。「松枝交はす松原よりもはなれすの一木やまさる眺めなるらん/薄暮松宿るべき松は末のゝゆふあらし行き悩みてや袖をとふらん/遠村竹うちけぶる遠山もとの竹の奥主ぞ知らぬ人は住みけり/林下鳥群鳥のねぐらあらそふ夢なれやとまる林の深き夜の声/隣里鶏(めづらしき行に侍り)里続きあまり夜深き旅人におどろかされて鳥や鳴くらむ/海村浦風の吹上の藻屑貝の殻ともしくも見えぬ海人の家嶋/海村煙細藻塩火の煙とのみや都人なれぬ浦はにま柴炊くなり」
松枝かはす松ばらよりもはなれすの一木やまさるながめなるらん薄暮松やどるべき松は末のゝゆふあらし行なやみてや袖をとふらん遠村竹うちけぶる遠山もとの竹の奥あるじぞしらぬ人はすみけり林下鳥むら鳥のねぐらあらそふ夢なれやとまるはやしのふかきよのこゑ隣里鶏めづらしき行に侍り里つゞきあまり夜ふかきたび人におどろかされて鳥やなくらむ海村うら風の吹上の藻くづ貝のからともしくも見えぬあまの家嶋海村煙細もしほ火のけぶりとのみや都人なれぬうらはにま柴たくなり
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